研究以前の壁

卒業研究の時に僕が経験した二つの壁についてのお話です。

突然ですが、「研究」ってなんでしょうか? 僕が高専5年生だった時に卒業研究というのがありました。 「卒業『研究』」です。僕が所属していた研究室では、自由にテーマを選ぶことができました。 自分の研究したいことをテーマにしていいという方針でした。

さて、ここで僕は一つ目の壁にぶち当たりました。 何をやってもいいと言われると、逆に「何をしていいか分からない」ということでした。 これは本当に情けないことだと思い知らされました。

『思考の整理学』という本を読んだことがあるのですが、それが僕を表すにはピッタリでした。 言葉を借りれば、僕は飛行機ではなく、「グライダー」になってしまっていたのです。 つまり、風の力がなければ飛ぶことすらできない。自分では何もできないのです。 そう、僕はグライダー人間なのです(悲) その後から、どうやったら「飛行機」になることができるのか、試行錯誤しています。

話を戻すと色々と悩んだ挙句、僕はテーマを決めました。そして、必要な知識をつけるために作業を進めていました。 ここで、僕は二つ目の壁にぶち当たりました。 「自分がやっているのは、研究と言えるのか?? これってただの勉強じゃないか!・・・」と思ったのでした。 ちょっと調べれば、既になされていることばかり。トップレベルには、言うまでもなく程遠い状況にありました。

ああ、本当に「研究」と呼べるレベルに達するには— そこに手が届くにはまだ気が遠くなるほどの経験を積む必要があると強く思ったのです。 これはある意味反面教師的な学びに繋がりましたが。

さて、今でも疑問に思いますが、本当に「研究」をしている人って少ないんじゃないでしょうか。 たとえ先生であっても、です。研究と言える研究をしている人は本の一握りなんだと感じています。

僕はできれば、本当の研究がしたいです。そのためには一体どうすればいいのでしょうか? 正直なところ、これについてまだ明確な答えは出ていません。 ですが、今度自分の考えなどを別の記事で書いてみたいと思っています。 ひとまず、今日はここで筆を置くことにします。では。。。